Led Zeppelin-A LIVE ADVENTURE AT THE FILLMORE WEST 【2CD】 [WECD-025/026]

Led Zeppelin-A LIVE ADVENTURE AT THE FILLMORE WEST 【2CD】 [WECD-025/026]

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商品詳細

ヤードバーズを前身としたレッド・ツェッペリンは、ジミーペイジを中心として1968年からツアーを重ねバンドとしての形を固めていった。ヤードバーズ改めニュー・ヤードバーズと名乗っていた時期を経て、全く新しいバンドとしてレッド・ツェッペリンを名乗ったのである。そしてデビュー・アルバムのリリースと共に初めて全米ツアーを行なったのが1968年末から1969年初頭にかけてのことであった。そもそもこのツアーはジェフベック・グループのものとして会場が抑えられていたが、諸事情により出演出来なくなり、同じマネージメントという事で急遽ツェッペリンが代役を務める事となったものである。それも1968年とはいっても初日デンバー公演が12月26日という年末押し迫った時期で、初の全米ツアーとしては慌ただしいものだったに違いない。しかしツェッペリンはキャリア通してライブに全力を注ぎ、この時も2月中旬まで36公演をこなしており、ほぼ休みなくステージに立っていたという計算になる。

ツアーに先立ちピーター・グラントはリリース前のデビューアルバム『LED ZEPPELIN』を各ラジオ局に配布(アルバムはツアー中の1月17日にリリースされた)、このツアーへの動員を図った。本作はこの最初のアメリカン・ツアーより、1969年1月10日、ロックの聖地フィルモアで行なわれたイベント出演であり、 「For Your Love」を演奏したことでも有名なフィルモア・ウエスト4連続公演の二日目のステージを収録している。「The Train Kept A Rollin」で始まるステージは若さあふるるバンドの魅力がたっぷりと凝縮された凄まじい演奏で、疾走する天馬の如く全てをぶっ飛ばす圧巻のパフォーマンスである。言葉では言い表せないくらいの熱演。「As Long As I Have You」も初期の名演として語り継がれるであろう素晴らしい完成度である。さらに「Dazed And Confused」「How Many More Times」と大曲が続くが、けして飽きることなく演奏の世界に入り込んでしまう。これぞ勢いに任せて突っ走る初期ツェッペリンの特長。何が良いとかどこが凄いとかではなく、とにかく全てが特別で全てが圧巻である。

そしてこの日を特長づけるのはヤードバーズのレパートリーであった「The Train Kept A Rollin」「White Summer」らと並んで、最後の「For Your Love」であろう。オリジナルのポップな曲調とは全く異なるブルース・アレンジで、しっとりと滲むようなロバートのヴォーカルがバックに絡む。現在この曲がツェッペリンのステージで演奏されたという記録はこの日以外になく、もちろん音源としてもここで聴くことのできる1テイクのみ。敢えてアレンジをがらりと変えたこの演奏から、この時点ではまだデビューしていなかった初期ツェッペリンの目指す方向性を伺うことができる貴重トラックである。

内容的には、前座出演ということもあって、ほぼこれがフル・ステージであると思われ、デビュー・アルバム発売前の少ないレパートリーを全力で演奏している様子を聴くことができる。音質的にも、1969年のオーディエンス録音がこれだけの音質で残されていることが奇蹟としか言いようがない。くどいようだが、この時点でまだデビューしていない新人バンドにも関わらず、これだけきちんと録音していた人がいたことがまさに奇蹟。タイトル通りフィルモア・ウエストの奇蹟である。

DISC ONE
01. The Train Kept A Rollin
02. I Can’t Quit You Baby
03. As Long As I Have You
04. Dazed And Confused
05. How Many More Times

DISC TWO
01. White Summer
02. Killing Floor
03. You Shook Me
04. Pat’s Delight
05. Babe I’m Gonna Leave You
06. Communication Breakdown
07. For Your Love