John Lennon-TORONTO ROCK AND ROLL REVIVAL 1969 【1CD】 [VAL-006]
John Lennon-TORONTO ROCK AND ROLL REVIVAL 1969 【1CD】
[VAL-006]
販売価格: 3,300円(税込)
在庫あり
商品詳細
ビートルズの解散は1970年であるが、バンドの末期にはそれぞれソロでの活動も平行して行なっていた時期がある。 元々ホワイトアルバムがそれぞれのソロ曲の集合体とも言うべき内容で、その後ゲットバック・セッションやアビーロードなど、ポールは必至にバンドの継続と再結束を試みたが、 ソロ活動に手応えを感じていたジョン、そしてクラプトンやディランとの交流に居場所を見つけたジョージなどの翻意を促すまでに至らなかった。 特にジョンは、ヨーコとのコラボレーションにポールと同等の価値を見出し、主軸をヨーコに移した活動に勤しんだ。 ビートルズ存続期のジョンのソロ活動としてはロックンロール・サーカスと共に『LIVE PEACE IN TORONTO』というアルバムに収録されたトロントでのソロ・ステージが双璧をなして特筆されるべきものであろう。
カナダでは毎年ロックンロール・リバイバルというフェスが行なわれている。ジョンの出演はイベントを仕切るプロモーターが電話で出演依頼をした事に端を発する。 いかなる理由でプロモーター側がビートルズではなくジョン個人に依頼したのか経緯は明らかになっていないが、この時期ビートルズが解散前夜だという風評が流れていた事が理由かもしれない。 実際にジョンはビートルズとしてではなく、自分のバンドと一緒ならという条件で快諾している。
1969年9月13日カナダはトロントのヴァーシティ・スタジアムで行なわれたこのイベントに出演するため、ジョンは急遽バンドを組むこととなった。 当初ギターをジョージに依頼したが色よい返事をもらえず、代わりにエリック・クラプトンを据える事となった。 その他のメンバーはクラウス・ヴアマン、アランホワイト、そしてジョンとヨーコの5人編成である。 バンド名は「PLASTIC ONO BAND」と命名された。これはメンバーはパーマネントなものではなく流動的で、その時々で誰しもがバンドの一員になれるというコンセプトが由来となっている。
いかに急な出演依頼だったか、そしてバンド編成がドタバタしたものだったかは、アランホワイトの出演決定がわずか前日だったことや、 コンサート日時を把握していなかったクラプトンがコンサート当日の朝も普段通り寝ていたため、電話を受けて慌てて空港に向かったというエピソードからもうかがえる。 このような急ごしらえのバンドであったため、事前にリハーサルの時間を捻出する事が出来なかった。そこでトロントへ向かう航空機の中で打ち合わせとリハーサルを行ない、ほぼぶっつけ本番で臨んだのである。 ヒースロー空港からトロント行きの飛行機に搭乗したメンバー5人は、機内にてまず演奏曲の選定にかかった。 なにぶん事前のリハーサルを経ていないため、皆が知っているスタンダード・ナンバーをメインに、機内でアンプを通さずジョンとクラプトンがギターを弾き、 アランホワイトは飛行機の座席の背もたれを叩いて簡易的にリハーサル的なものを行なったと伝えられている。
ロックロール・リバイバルは、イベントのタイトル通り、古いロックンロールの再興を目したもので、ジョン以外の出演者はチャックベリーやリトルリチャード、ジェリーリールイス、ファッツドミノ、ボディドリー、そしてジーンビンセントといったジョンの偉大な先輩たちの名前がずらりと並ぶ。 またオールディーズ的なミュージシャンのみならず、アリス・クーパーやシカゴ、そしてドアーズなどもこの日出演している。 スタジアムを埋めた聴衆は25,000人。まだ日が明るい内からフェスティバルは始まったが、ジョンが出演する頃にはすっかり暗くなっていた。 興奮気味の司会者のアナウンスに誘われてジョンがステージに登場すると、軽くチューニングした後に、開口一番マイクに向かって聴衆に語り掛ける。 「これからみんなの知っている曲を演奏する。なぜなら俺たちは今まで一度も一緒に演奏した事がないバンドなんだ」と。
本作の音源は、以前はオーディエンス録音だとして初期のMクローデル・レーベルからリリースされていたものである。 しかし今回、改めて聴いてみると、オーディエンス録音にしては音が近く高音質過ぎる点、そして曲間のカットの位置などが同一である点などから、 これもまた公式リリースを前提とした録音のひとつなのではと思える。そしてトレースする音が聴こえる点も、明らかにこれはアセテートのそれである。 しかし詳細は後述するが、ミックス違いという範疇にはとどまらない収録それ自体に大きな相違もあり、中々謎の音源でもある。 よって本作ではこれを最終ミックスのかなり前段階の初期のアセテート音源と位置付け、その旨を裏ジャケットのクレジットとしている。では内容に移ろう。
【INTRODUCTION】
司会者の誇らしげなアナウンスは、ビートルズのメンバーが登場する興奮に満ちている。 明らかに聴衆の反応がオフィシャルと異なり、また恐らく録音しているであろうマイクに触れる音も本作には収録されているため、オーディエンス録音ぽくもある。 また1分あたりにオフマイクによるバンドに簡単な指示を与えるジョンの声が収録されている。 またチューニングの合間にバンド・メンバー(クラウスだと思われる)がジョンに応える声も聞こえる。 これらはオフィシャルでは一切カットされていたもので、生々しい当日ステージ上の様子が伺える箇所である。
【BLUE SUADE SHOES】
曲が始まってすぐの11秒の部分の歌詞の一回り目の後のギターが、クラプトンのミスで前のめりのフレーズとなっている。 オフィシャルではこの部分は後から修正され、ミスなく演奏しているよう収録されているので、本作と聴き比べないと気付かない部分である。 後半のギターソロはそのまま使用されているようだ。演奏後の歓声が異なり、こちらはより近くに聴衆が聴こえる。
【MONEY】
曲のイントロでヨーコをステージに促すスタッフの声が収録されている。そして曲が始まって24秒の箇所で、長いイントロの後ジョンが歌い始めた段階で、 この曲がビートルズ時代に歌っていた曲だと反応した聴衆が盛り上がっているのが伺える。 オフィシャルではこのようなオーディエンス・ノイズは極力排するミックスがなされており、本作の方がよりライヴ感が伝わるものとなっている。 そして最大の違いはヨーコの存在にある。冒頭で促されステージ中央にやってきたヨーコが曲中で終始アアア〜アイアイアヤァ〜〜〜と叫んでいるだけのものだが、 オフィシャルではバッサリとカットされていたものが本作では収録されている。ドキュメントとしてはこちらの方が正解だろう。また演奏後にジョンがステージ上で他のメンバーと交わしている会話も鮮明に聴くことが出来る。
【DIZZY MISS LIZZY】
ビートルズ『HELP』の最後を飾るカバー曲で、オリジナルはラリー・ウイリアムズ。ここでも曲の後半でヨーコが奇声の合いの手を入れている。さすがにジョンのマイクにも入ってしまっており消しきれなかったのかオフィシャルでも薄っすらと聴こえてくるが、本作ではオンマイクで鮮明に収録されている。また曲表記がビートルズのアルバムでは「LIZZY」でありながら、『平和の祈りを込めて』の歌詞では「Lizzie」となっている。これはおそらく誤記だと思われるので、本作のクレジットはビートルズやオリジナルの準じている。演奏後は、ステージでジョンとヨーコが何やら会話を交わしている声も収録されている。
【YER BLUES】
オールディーズのカバーが中心のセットリストにあって、唯一ビートルズ時代のオリジナル曲である。これはロックンロール・サーカスで演奏した際、ジョンのバックを勤めたバンド「DIRTY MAC」でクラプトンがギターを担当していた事が伏線となっている。当初予定になかったが、クラプトンがメンバーになってくれたことにより選ばれたのだろう。他の楽曲がそうであったように、この曲もオフィシャルではバッサリとミックスでカットされているヨーコの声が鮮明に聴こえるのが特徴である。
【COLD TURKEY】
この曲は珍しくヨーコが曲紹介をしている。「この曲はジョンが書いた最新曲です」。ところがヨーコがまだ喋っている所に被せてジョンが「今まで一度も(ステージで)演奏した事がない曲だ」と述べている。一度もリハーサルをした事がないバンドで、一度も演奏した事がない曲を演奏するという事になる。 なるほど演奏はかなりルーズでエンディングも決められておらず、うやむやな感じで曲が終わる。この曲のテーマ的にヨーコのヴォーカルが雰囲気を醸成するはずだが、やはりオフィシャルでは極力音量を小さめにしたミックスがなされており、効果音程度にとどまっている。本作ではまるでジョンとツインボーカルのような存在感で収録されているのが特徴である。 またイントロでジョンが2度カウントを取り直しているのもわかる。
【GIVE PEACE A CHANCE】
この楽曲に関しては楽器バランスなどのミックス以外、差し替えなどの処理は行なわれておらず、大幅な相違はないように思える。アナログではここまでがA面で、次のヨーコによる2曲はB面になる。AB面別れの箇所では編集に依るものではなく、オリジナル・ソースのまま曲間がノーカットで繋がっているのが特徴と言える。
【本作『TORONTO ROCK AND ROLL REVIVAL 1969』】
1969年9月13日にコンサートを終えたジョンは、わずか1週間余り後にコンサートを収録した8トラックのテープを持ってアビーロードスタジオでミックス作業を開始した。その結果生まれたのがライヴ・アルバム『平和の祈りをこめて』である。本作がどの段階にあるのか、或いはどのような目的で作られたのか、いまだ謎が多い音源ではあるが、確実に異なるものである事は確かである。ビートルズがまだ現役時代に行なわれたロック・フェスにジョンがソロとして出演したライヴ。しかもバックを勤めるのはエリック・クラプトンにクラウス・ヴアマン、アランホワイトといった面々である。リハーサルをする時間を捻出出来ないくらい急遽な出演だったが、演奏の成熟度の低さを凌駕するジョンの炸裂するロックンロール・ヴォイスが堪能できる。なお、本作の前半には針音などノイズを削除し、音質のバランスを整えたリマスター音源を、そして後半には無修正の生のままの音源を収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
PRE-MIX ACETATE REMASTER
01. INTORODUCTION
02. BLUE SUEDE SHOES
03. MONEY
04. DIZZY MISS LIZZY
05. YER BLUES
06. COLD TURKEY
07. GIVE PEACE A CHANCE
08. DON’T WORRY KYOKO
09. JOHN, JOHN
PRE-MIX ACETATE RAW
10. INTORODUCTION
11. BLUE SUEDE SHOES
12. MONEY
13. DIZZY MISS LIZZY
14. YER BLUES
15. COLD TURKEY
16. GIVE PEACE A CHANCE
17. DON’T WORRY KYOKO
18. JOHN, JOHN
カナダでは毎年ロックンロール・リバイバルというフェスが行なわれている。ジョンの出演はイベントを仕切るプロモーターが電話で出演依頼をした事に端を発する。 いかなる理由でプロモーター側がビートルズではなくジョン個人に依頼したのか経緯は明らかになっていないが、この時期ビートルズが解散前夜だという風評が流れていた事が理由かもしれない。 実際にジョンはビートルズとしてではなく、自分のバンドと一緒ならという条件で快諾している。
1969年9月13日カナダはトロントのヴァーシティ・スタジアムで行なわれたこのイベントに出演するため、ジョンは急遽バンドを組むこととなった。 当初ギターをジョージに依頼したが色よい返事をもらえず、代わりにエリック・クラプトンを据える事となった。 その他のメンバーはクラウス・ヴアマン、アランホワイト、そしてジョンとヨーコの5人編成である。 バンド名は「PLASTIC ONO BAND」と命名された。これはメンバーはパーマネントなものではなく流動的で、その時々で誰しもがバンドの一員になれるというコンセプトが由来となっている。
いかに急な出演依頼だったか、そしてバンド編成がドタバタしたものだったかは、アランホワイトの出演決定がわずか前日だったことや、 コンサート日時を把握していなかったクラプトンがコンサート当日の朝も普段通り寝ていたため、電話を受けて慌てて空港に向かったというエピソードからもうかがえる。 このような急ごしらえのバンドであったため、事前にリハーサルの時間を捻出する事が出来なかった。そこでトロントへ向かう航空機の中で打ち合わせとリハーサルを行ない、ほぼぶっつけ本番で臨んだのである。 ヒースロー空港からトロント行きの飛行機に搭乗したメンバー5人は、機内にてまず演奏曲の選定にかかった。 なにぶん事前のリハーサルを経ていないため、皆が知っているスタンダード・ナンバーをメインに、機内でアンプを通さずジョンとクラプトンがギターを弾き、 アランホワイトは飛行機の座席の背もたれを叩いて簡易的にリハーサル的なものを行なったと伝えられている。
ロックロール・リバイバルは、イベントのタイトル通り、古いロックンロールの再興を目したもので、ジョン以外の出演者はチャックベリーやリトルリチャード、ジェリーリールイス、ファッツドミノ、ボディドリー、そしてジーンビンセントといったジョンの偉大な先輩たちの名前がずらりと並ぶ。 またオールディーズ的なミュージシャンのみならず、アリス・クーパーやシカゴ、そしてドアーズなどもこの日出演している。 スタジアムを埋めた聴衆は25,000人。まだ日が明るい内からフェスティバルは始まったが、ジョンが出演する頃にはすっかり暗くなっていた。 興奮気味の司会者のアナウンスに誘われてジョンがステージに登場すると、軽くチューニングした後に、開口一番マイクに向かって聴衆に語り掛ける。 「これからみんなの知っている曲を演奏する。なぜなら俺たちは今まで一度も一緒に演奏した事がないバンドなんだ」と。
本作の音源は、以前はオーディエンス録音だとして初期のMクローデル・レーベルからリリースされていたものである。 しかし今回、改めて聴いてみると、オーディエンス録音にしては音が近く高音質過ぎる点、そして曲間のカットの位置などが同一である点などから、 これもまた公式リリースを前提とした録音のひとつなのではと思える。そしてトレースする音が聴こえる点も、明らかにこれはアセテートのそれである。 しかし詳細は後述するが、ミックス違いという範疇にはとどまらない収録それ自体に大きな相違もあり、中々謎の音源でもある。 よって本作ではこれを最終ミックスのかなり前段階の初期のアセテート音源と位置付け、その旨を裏ジャケットのクレジットとしている。では内容に移ろう。
【INTRODUCTION】
司会者の誇らしげなアナウンスは、ビートルズのメンバーが登場する興奮に満ちている。 明らかに聴衆の反応がオフィシャルと異なり、また恐らく録音しているであろうマイクに触れる音も本作には収録されているため、オーディエンス録音ぽくもある。 また1分あたりにオフマイクによるバンドに簡単な指示を与えるジョンの声が収録されている。 またチューニングの合間にバンド・メンバー(クラウスだと思われる)がジョンに応える声も聞こえる。 これらはオフィシャルでは一切カットされていたもので、生々しい当日ステージ上の様子が伺える箇所である。
【BLUE SUADE SHOES】
曲が始まってすぐの11秒の部分の歌詞の一回り目の後のギターが、クラプトンのミスで前のめりのフレーズとなっている。 オフィシャルではこの部分は後から修正され、ミスなく演奏しているよう収録されているので、本作と聴き比べないと気付かない部分である。 後半のギターソロはそのまま使用されているようだ。演奏後の歓声が異なり、こちらはより近くに聴衆が聴こえる。
【MONEY】
曲のイントロでヨーコをステージに促すスタッフの声が収録されている。そして曲が始まって24秒の箇所で、長いイントロの後ジョンが歌い始めた段階で、 この曲がビートルズ時代に歌っていた曲だと反応した聴衆が盛り上がっているのが伺える。 オフィシャルではこのようなオーディエンス・ノイズは極力排するミックスがなされており、本作の方がよりライヴ感が伝わるものとなっている。 そして最大の違いはヨーコの存在にある。冒頭で促されステージ中央にやってきたヨーコが曲中で終始アアア〜アイアイアヤァ〜〜〜と叫んでいるだけのものだが、 オフィシャルではバッサリとカットされていたものが本作では収録されている。ドキュメントとしてはこちらの方が正解だろう。また演奏後にジョンがステージ上で他のメンバーと交わしている会話も鮮明に聴くことが出来る。
【DIZZY MISS LIZZY】
ビートルズ『HELP』の最後を飾るカバー曲で、オリジナルはラリー・ウイリアムズ。ここでも曲の後半でヨーコが奇声の合いの手を入れている。さすがにジョンのマイクにも入ってしまっており消しきれなかったのかオフィシャルでも薄っすらと聴こえてくるが、本作ではオンマイクで鮮明に収録されている。また曲表記がビートルズのアルバムでは「LIZZY」でありながら、『平和の祈りを込めて』の歌詞では「Lizzie」となっている。これはおそらく誤記だと思われるので、本作のクレジットはビートルズやオリジナルの準じている。演奏後は、ステージでジョンとヨーコが何やら会話を交わしている声も収録されている。
【YER BLUES】
オールディーズのカバーが中心のセットリストにあって、唯一ビートルズ時代のオリジナル曲である。これはロックンロール・サーカスで演奏した際、ジョンのバックを勤めたバンド「DIRTY MAC」でクラプトンがギターを担当していた事が伏線となっている。当初予定になかったが、クラプトンがメンバーになってくれたことにより選ばれたのだろう。他の楽曲がそうであったように、この曲もオフィシャルではバッサリとミックスでカットされているヨーコの声が鮮明に聴こえるのが特徴である。
【COLD TURKEY】
この曲は珍しくヨーコが曲紹介をしている。「この曲はジョンが書いた最新曲です」。ところがヨーコがまだ喋っている所に被せてジョンが「今まで一度も(ステージで)演奏した事がない曲だ」と述べている。一度もリハーサルをした事がないバンドで、一度も演奏した事がない曲を演奏するという事になる。 なるほど演奏はかなりルーズでエンディングも決められておらず、うやむやな感じで曲が終わる。この曲のテーマ的にヨーコのヴォーカルが雰囲気を醸成するはずだが、やはりオフィシャルでは極力音量を小さめにしたミックスがなされており、効果音程度にとどまっている。本作ではまるでジョンとツインボーカルのような存在感で収録されているのが特徴である。 またイントロでジョンが2度カウントを取り直しているのもわかる。
【GIVE PEACE A CHANCE】
この楽曲に関しては楽器バランスなどのミックス以外、差し替えなどの処理は行なわれておらず、大幅な相違はないように思える。アナログではここまでがA面で、次のヨーコによる2曲はB面になる。AB面別れの箇所では編集に依るものではなく、オリジナル・ソースのまま曲間がノーカットで繋がっているのが特徴と言える。
【本作『TORONTO ROCK AND ROLL REVIVAL 1969』】
1969年9月13日にコンサートを終えたジョンは、わずか1週間余り後にコンサートを収録した8トラックのテープを持ってアビーロードスタジオでミックス作業を開始した。その結果生まれたのがライヴ・アルバム『平和の祈りをこめて』である。本作がどの段階にあるのか、或いはどのような目的で作られたのか、いまだ謎が多い音源ではあるが、確実に異なるものである事は確かである。ビートルズがまだ現役時代に行なわれたロック・フェスにジョンがソロとして出演したライヴ。しかもバックを勤めるのはエリック・クラプトンにクラウス・ヴアマン、アランホワイトといった面々である。リハーサルをする時間を捻出出来ないくらい急遽な出演だったが、演奏の成熟度の低さを凌駕するジョンの炸裂するロックンロール・ヴォイスが堪能できる。なお、本作の前半には針音などノイズを削除し、音質のバランスを整えたリマスター音源を、そして後半には無修正の生のままの音源を収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
PRE-MIX ACETATE REMASTER
01. INTORODUCTION
02. BLUE SUEDE SHOES
03. MONEY
04. DIZZY MISS LIZZY
05. YER BLUES
06. COLD TURKEY
07. GIVE PEACE A CHANCE
08. DON’T WORRY KYOKO
09. JOHN, JOHN
PRE-MIX ACETATE RAW
10. INTORODUCTION
11. BLUE SUEDE SHOES
12. MONEY
13. DIZZY MISS LIZZY
14. YER BLUES
15. COLD TURKEY
16. GIVE PEACE A CHANCE
17. DON’T WORRY KYOKO
18. JOHN, JOHN