THE BEATLES-THE BIGGEST ATTRACTION IN THE WHOLE WORLD 【4CD+2DVD】 [mccd-614-619]
THE BEATLES-THE BIGGEST ATTRACTION IN THE WHOLE WORLD 【4CD+2DVD】
[mccd-614-619]
販売価格: 9,000円(税込)
在庫あり
商品詳細
■音と映像を様々なバージョンで徹底網羅
■高画質で収録したメルボルン公演
■AI技術による初のカラー化
■ドキュメンタリー映像
【1964年ワールド・ツアー】
当初リバプールの局地的な人気でしかなかったビートルズは、デビュー以後、ロンドンを始め英国で最大の人気を誇るバンドとなった。ビートルズのメンバーはひとつの目安としてロンドン・パラディウムで演奏した事が成功を実感した瞬間だったと言う。さらにその人気はヨーロッパに広がり、1964年「抱きしめたい」がビルボードでトップを奪取するに至って、全米にもその名が轟くことになる。しかし1964年2月最初の渡米においてはテレビ出演、今となっては伝説のエド・サリヴァン・ショウで演奏することに重点が置かれ、コンサートはワシントンDCとカーネギーホールの2公演のみ、どちらかといえば顔見世の意味合いが強く、本格的な全米ツアーは同年の8月まで待たねばならなかった。
全米で人気を博すということは世界のショウビジネス界で成功したと同列である。しかしアメリカのファンは飢餓感を抱いていた。ビートルズは、イギリスを始めヨーロッパでこそ数多くコンサートをこなしていたが、アメリカのほとんどのファンはまだテレビでしか見たことがなかったのである。「飢餓感」。これが1964年8月初めての全米ツアーが大成功を収めた要因のひとつであろう。このように、世界に向けて羽ばたいた記念すべき1964年は、フランスはパリにおける連続公演から幕を開け、8月のアメリカン・ツアーに先立ち、6月にこれまた初めてのオーストラリア・ツアーが組まれた。つまりフランスからイギリス、そしてオーストラリア、アメリカと、まさにこの年初めてワールド・ツアーが行なわれたのである。本作は、その6月のオーストラリア・ツアーから、メルボルン公演を音と映像で多方面から収録したタイトルになる。
【MESSAGE TO AUSTRALIA】
ディスク1は、1963年9月12日にアビーロード・スタジオで収録された、オーストラリアのファンへ向けてのメッセージである。レコーディングの合間にこのような収録が行なわれていた事実が興味深い。おそらくメッセージを依頼したのであろうDJボブ・ロジャースへのコメントという体裁をとっている。このDJは自身のラジオ番組でビートルズのレコードをかけて大プッシュしていたのだろう、それに対する謝辞が続いている。まだツアーは予定されておらず、リンゴは「いつか会えたらいいね」というコメントを残している。その「いつか」が実現するのが約9か月後ということになる。メッセージとはいえ、きちんとテイクを重ねて収録されているのが伺える。
【1964年6月16日メルボルン公演】
次に1964年6月16日のメルボルン・フェスティバル・ホール公演から3曲が収録されている。本編でメインで収録されているメルボルン公演の前日のコンサートである。この日の公演は音源が基本的に残されておらず、「Can’t Buy Me Love」は途中からの収録であり、「This Boy」はジョージによる曲紹介のみ、そして「Twist And Shout」は1曲完全に収録されている。きちんとしたサウンドボード音源なので、もしかしたら他にも収録されているのかもしれないが、現在のところこの2曲とジョージの曲紹介のみの発掘にとどまっている。
【1964年6月17日メルボルン公演 昼の部】
そしていよいよメインとなる1964年6月17日メルボルン公演になる。この日は昼夜2回公演が同会場で行なわれており、その両方を最高のクオリティで収録しているのが本作となる。まず司会のアラン・フィールドの「世界で最大のアトラクションです!ビートルズ!」という高らかに宣言するイントロが印象的であり、本作のタイトルともなっている。この時点で既にビートルズがショウビジネス界最大の出し物であったという事が伺える。ビートルズのライヴといえば1964年と1965年は「Twist And Shout」、1966年は「Rock And Roll Music」のオープニングが知られているが、このオーストラリア公演は「I Saw Her Standing There」で始まる貴重なコンサートである。2曲目以降は後のアメリカン・ツアーとほぼ同じであり、「Twist And Shout」が後半に演奏されているのが相違点であろうか。いずれもこの時点でビートルズのベスト的なセットリストではあるのだが、不思議なことに「抱きしめたい」が演奏されていないのだ。この時点でビートルズにとって最大のヒット曲であるにも関わらず、そして年初にワシントンで演奏しているにも関わらず、このメルボルン公演では割愛されている。1ステージの曲数や演奏時間に制限があったのかもしれないが、それにしてもこの曲を割愛したのは理解に苦しむ。
また、1964年のワールド・ツアーの直前、リンゴが扁桃腺を腫らし戦線離脱を余儀なくされてしまう。代役のドラマーとしてジミー・ニコルに白羽の矢が立ちツアーに同行する。この時の心境をリンゴは「ピート・ベストの事が頭を過った」と回想している。もちろんジミー・ニコルはあくまで代役以上の存在ではなく、リンゴは再び戦線復帰した、それがこのメルボルンでもある。ステージ上ではポールがリンゴ復帰を祝うコメントを比較的長くしており、聴衆もそれを歓迎している様子が収録されている。
ディスク1にはまずWBC RADIO MASTERから同公演を収録している。放送前のロウ・テープということで、いくぶん粗い音像ながら流出の未編集音源である。司会者の挨拶から9曲を昼の部から収録している。一聴して気付くのはビートルズの熱演、特にポールのノリの良さである。初めての土地ということ、そして渡米前の最も熱い時期ということが、このメルボルン公演の熱演に繋がったのであろう。ロウ・テープということもあり音質は素晴らしく、この後のエア・チェック音源と比べると雲泥の差がある。そのエア・チェック音源がディスク1の後半に収録されている。いかにも当時のラジオ放送という音質であるが、数多くのバージョンのひとつとしてここに収録されている。興味深いのはこの放送音源が昼の部と夜の部の混合で構成されている点である。もちろんどの曲が昼か夜かは音源を聴けば容易に判別できる。 ディスク2のメインは1964年6月17日メルボルン公演昼の部のWBC RAJIO TRANSFER TAPEから収録されている。しかも前座から収録されている点、そして何より音質が非常に優れている点が特長として挙げられる。前座パートは地元シンガーのJonny Chesterが1曲、Sounds Incorporatedが7曲の収録となっている。Sounds Incorporatedは1965年シェア・スタジアムでもビートルズの前座として出演している。この昼の部のWBC RADIO TRANSFER TAPEは流出の過程でいくつか不備が見られる。まず「Long Tall Sally」が未収録である点。そして流出経路の違いにより「This Boy(こいつ)」が欠落しているものもある。既発タイトルではこの2曲を夜の部から使いまわしているものも存在した。本作では「This Boy」をきちんと昼の部からの演奏で収録している点が利点として挙げられる。
【1964年6月17日メルボルン公演 夜の部】
ディスク2の後半は夜の部のWBC RADIO MASTER音源が収録されている。ディスク1に収録の昼の部と同様、流出のロウ・マスターであり、音質は現代の耳で聴いても素晴らしいものだ。大仰な司会者のアナウンスから演奏に雪崩れ込む様が当時のビートルズの勢いをそのまま表している。同じWBC RADIO MASTERでも、別バージョンがディスク3の後半に収録されている。いずれも甲乙つけがたい高音質ではあるのだが、実際にこのような別バージョンが存在すること自体、いままで知られていなかったのではないだろうか。
ディスク3前半は、夜の部のWBC RADIO TRANSFER TAPEである。こちらも前座のジョニー・デヴリン1曲、Sounds Incorporated7曲が収録されている。昼の部では欠落していた「Long Tall Sally」まで完全収録である。いくぶんノイズがあるが前座を含めた最も長いバージョンである。オーストラリアのローカル・アーティストのパートは、YD盤『AUSTRALIAN TOUR 1964』などではほとんど無視されてしまっており、意外やこの前座パートをほぼ完全に収録したものとしては初登場になる。オーストラリア側のサポート二組がいずれもエルビスのイミテーター然とした出で立ちとレパートリーで、いかにもアマチュアっぽいショー内容であったり、イギリスより同行したSounds Incorporatedがウイリアムテル序曲を演奏していたり、また映画「ウエストサイド物語」より挿入歌「マリア」を演奏していたりと、当時の世相や流行が見て取れる前座である。
ビートルズの演奏は、これは昼の部にも増して余裕を感じさせる素晴らしい演奏である。その出来の良さは、このステージを撮影したフィルムを見てエプスタインが大いに満足、ビートルズの演奏シーンを当初の予定よりも多く使うことを許可したというエピソードが残されている。疾走感あふれる「I Saw Her Standing There」から、ジョンが絶叫する「You Can’t Do That」など、初期の瑞々しい雰囲気を残したビートルズのライヴが堪能できる。
これら聴くと、既発タイトルが、複数のソースを駆使して苦労して制作されているのがわかる。音が最も優れているWBC RAJIO MASTER、前座から最長収録のWBC RADIO TRANSFER TAPE、そしてその別バージョンなど、本作はそれぞれ別途に収録しているのが最大の特長であろう。そして、これは昼夜2公演の両方に言えることであるが、このメルボルン公演は放送されたこともあってアナログ時代から数多くのコレクターズ・アイテムがリリースされてきたが、いずれもエア・チェック・ソースを使用していたため、決して満足のいく音質のタイトルは存在しなかった。ましてや本作のようにそれぞれ別個に収録しているタイトルは空前絶後であろう。
【1964年6月17日メルボルン公演 昼の部&夜の部】
ディスク4はGTV VIDEO MASTER音源、つまり後述する映像付随の音源を収録している。当時はテープの質が悪く、フィルムのサウンドトラックが最も音質が優れた録音記録媒体であった。80年代の日本のオーディオ雑誌を紐解くと、カセットテープの代わりにVHSビデオで音源を残そうとう企画すらなされていたくらいである。実際、ここで聴くことが出来る音源は、ラジオ放送局の放送されたもの、或いは放送前の音源などと比べても非常に優れている。ラジオはラジオ用に、映像はそれとは別に、同じコンサートでありながら、それぞれに収録されたため、まったく別物として位置づけられる(ただし、昼の部のTV放送とレイト・ショーのラジオ放送自体行われた記録はない)。ラジオ音源では未収録の前座が収録されているのはもちろん、ビートルズのパートも最高の音質で収録されている。残念ながら映像が存在しな部分は音源としても当然存在しないので、内容的には完全収録とはなっていないが、この音質は特筆すべきであろう。 また収録構成としては昼の部と夜の部の混成となっている。これは当時から現在に至るまでの慣例として、複数のコンサートを編集により、より完成度の高い映像作品にするという姿勢に由来するものである。同一会場の同日昼夜の違いしかないので、音や映像からはその違和感を覚えることなく通して視聴できる。コレクターとしては、それぞれ別個に全てを聴きたいところだろうが、数あるバージョンのひとつとして本作の最後はこの映像由来の昼夜混成ビデオ音源を収録している。
【DVD SING FOR SHELL】
1964年6月17日のメルボルン公演は、前述のようにラジオ放送用とは別に映像でも収録が行なわれている。当時テレビ放送を目的として「SING FOR SHELL」という番組が制作され、ビートルズのみならず、前座を含めたコンサートの記録的な意味を持つ。もちろんメインはビートルズであり、白黒映像ながら鮮明かつコンサートのほぼ全貌を捉えている点で非常に貴重なものである。ビートルズ・ファンにとって前座は退屈なものであろうが、当時のショウ・ビジネスを取り巻く状況を知る上で、時代色が感じられる部分で興味深い。なお、実際の当日の出演順とは異なり、ワーク・テープ段階より実際には3番手のSounds Incorporatedが番組のオープニングに登場し、オーストラリア・ローカルの歌手二組がビートルズにステージのバトンを渡す形に恣意的に並べ替えられている。これは、やはりオーストラリアの視聴者に地元歌手をアピールする狙いがあったのだろう。ちなみにこの「SING FOR SHELL」はコンサートから早くも翌月1964年7月にオーストラリアCHANNEL 9でオンエアされている。
映像としてはお馴染みのものながら、現在考え得る最高のクオリティで収録している。白黒の濃淡を見れば本作が従来のものよりも更に画質がアップしているのがわかる。もともと撮影段階から白黒フィルムであるのだが、既発盤では、例えて言うなれば「RGBカラーの白黒」のような画面がほとんどであった。そのため白黒とはいえ幾分緑色がかったものであった。本作はその点、「グレースケールの白黒」という感じの画面となっており、輪郭から陰影まで鮮明な白黒映像となっている。
そして本作最大の目玉は、DVDディスク2に収録されているカラー化映像である。ビートルズのパートのみであるが、本来ディスク1に収録のように白黒で撮影されたものを、AI機能を使いカラー化したものが収録されているのである。これは同レーベルのドイツ公演をやはりカラーで収録した「BRAVO BEATLES BLITZTOURNEE」(3CD+2DVD)と異なり、人の手で着色したものではなく、AIを駆使したカラー化という点で初の試みである。簡単に述べると、色彩を人工知能に覚えさせ、それを自動で判断して着色する技法である。人工知能なので、回数を重ねることに経験値が蓄積され、より正確になっていく。そういう特徴を鑑みると、本作のカラー映像は元がカラー・フィルムのものとは差があることは否めない。しかし、ギターの色、肌の色、髪の色、特に正面からのポールとジョージがひとつのマイクを分かち合う映像を、こうしてカラー映像を見ると、申し訳ないが二度と白黒には戻れなくなることは間違いない。私たちがカラー写真で目にする1964年のスーツ姿の典型的なビートルズが、実際に動き、そして演奏しているという事実に感動すら覚える。数年前にウルトラQがカラー化されてブルーレイで発売された当初、古くからのマニアは玉体にメスを入れるが如き行為だと批判的であったが、実際カラー化を目の当たりにすると、やはり白黒映像には戻れないインパクトがあった。それと同様に、本作に収録のカラーで見るメルボルン公演は素晴らしいのひとことである。他では真似のできないカラー化されたメルボルン公演、その効果のほどをぜひ見ていただきたいと思っている。
ディスク2の後半は、現地で放送されたドキュメンタリーが収録されている。よく日本でも来日50周年などといった折に、当時の関係者のインタビューを当時の映像を交えドキュメンタリーが制作されているが、オーストラリアでもビートルズ来豪は歴史的な出来事であったのだろう。本作では20周年に当たる1984年に制作された現地のドキュメンタリー、そして1989年に制作された「DOWN UNDER」というドキュメンタリーをそれぞれ収録している。もちろん全編英語ではあるのだが、雰囲気なりとも楽しめるはずである。ビートルズがやって来るというファンの熱狂、マスコミの騒動など、国は違えど日本も豪州も気持ちは同じなのだという当然の事に嬉しくなってしまう。
【THE BIGGEST ATTRACTION IN THE WHOLE WORLD】
MCレーベルからは10年前のリリースに続き2度目となるメルボルン公演であるが、圧倒的なボリュームと、その後に発掘された音源と映像、また驚きのカラー化映像を加え、大幅にアップグレードしたビートルズのメルボルン公演である。メルボルン公演に関して本作を超えるタイトルはあるまい。もはや半世紀以上昔の出来事であるビートルズのコンサートが、日本同様にオーストラリアでも伝説として今も生きているという事実、そしてそれを追体験する完璧なセットである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付。
DISC ONE
ABBEY ROAD STUDIOS September 12, 1963
01. Message To Australia
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 16, 1964
02. Can’t Buy Me Love
03. This Boy
04. Twist And Shout
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early Show
WBC RADIO MASTER
05. Alan Field Introduction
06. I Saw Her Standing There
07. You Can't Do That
08. All My Loving
09. She Loves You
10. Till There Was You
11. Roll Over Beethoven
12. Can't Buy Me Love
13. This Boy
14. Long Tall Sally
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early & Late Show
WBC RADIO BROADCAST
15. I Saw Her Standing There
16. You Can’t Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Till There Was You
20. Roll Over Beethoven
21. Can’t Buy Me Love
22. This Boy
23. Long Tall Sally
DISC TWO
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early Show
WBC RADIO TRANSFER TAPE
JOHNNY CHESTER with THE PHANTOMS
01. Fever
SOUNDS INCORPORATED
02. Instrumental
03. Fingertips
04. Brontosaurus Stomp
05. The Spartans
06. Drums Solo
07. Maria
08. William Tell Overture
THE BEATLES
09. Alan Field Introduction
10. I Saw Her Standing There
11. You Can't Do That
12. All My Loving
13. She Loves You
14. Till There Was You
15. Roll Over Beethoven
16. Can't Buy Me Love
17. This Boy
18. Twist And Shout
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Late Show
WBC RADIO MASTER
19. Alan Field Introduction
20. I Saw Her Standing There
21. You Can't Do That
22. All My Loving
23. She Loves You
24. Till There Was You
25. Roll Over Beethoven
26. Can't Buy Me Love
27. This Boy
28. Twist And Shout
29. Long Tall Sally
DISC THREE
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Late Show
WBC RADIO TRANSFER TAPE
JOHNNY DEVLIN with THE PHANTOMS
01. What I'd Say
SOUNDS INCORPORATED
02. Instrumental
03. Fingertips
04. Brontosaurus Stomp
05. Spartans
06. Drum Solo
07. Maria
08. William Tell Overture
THE BEATLES
09. Alan Field Introduction
10. I Saw Her Standing There
11. You Can't Do That
12. All My Loving
13. She Loves You
14. Till There Was You
15. Roll Over Beethoven
16. Can't Buy Me Love
17. This Boy
18. Twist and Shout
19. Long Tall Sally
WBC RADIO ALTERNATE MASTER
20. Alan Field Introduction
21. I Saw Her Standing There
22. You Can't Do That
23. All My Loving
24. She Loves You
25. Till There Was You
26. Roll Over Beethoven
27. Can't Buy Me Love
28. This Boy
29. Twist And Shout
30. Long Tall Sally
DISC FOUR
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early & Late Show
GTV VIDEO MIX
SOUNDS INCORPORATED
01. Instrumental
02. Fingertips
03. Brontosaurus Stomp
04. The Spartans
05. Drums Solo
06. Maria
07. William Tell Overture
JOHNNY DEVLIN with THE PHANTOMS
08. C'mon Everybody
09. What'd I Say
10. Jailhouse Rock
JOHNNY CHESTER with THE PHANTOMS
11. (You're So Square) Baby I Don't Care
12. Miss Ann
13. Fever
14. Let's Have A Party
THE BEATLES
15. I Saw Her Standing There
16. You Can't Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Till There Was You
20. Roll Over Beethoven
21. Can't Buy Me Love
22. Twist And Shout
23. Long Tall Sally
DVD DISC ONE
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early & Late Show
GTV VIDEO MASTER
SOUNDS INCORPORATED
01. Instrumental
02. Fingertips
03. Brontosaurus Stomp
04. The Spartans
05. Drums Solo
06. Maria
07. William Tell Overture
JOHNNY DEVLIN with THE PHANTOMS
08. C'mon Everybody
09. What'd I Say
10. Jailhouse Rock
JOHNNY CHESTER with THE PHANTOMS
11. (You're So Square) Baby I Don't Care
12. Miss Ann
13. Fever
14. Let's Have A Party
THE BEATLES
15. I Saw Her Standing There
16. You Can't Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Till There Was You
20. Roll Over Beethoven
21. Can't Buy Me Love
22. Twist And Shout
23. Long Tall Sally
DVD DISC TWO
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Late Show
GTV MASTER on COLOR
01. I Saw Her Standing There
02. You Can't Do That
03. All My Loving
04. She Loves You
05. Till There Was You
06. Roll Over Beethoven
07. Can't Buy Me Love
08. Twist And Shout
09. Long Tall Sally
MELBOURNE FESTIVAL HALL
10. Private 8 mm films
TOUR DOCUMENT PROGRAM
11. 20th. Anniversary TV Program #1, 1984
12. 20th. Anniversary TV Program #2, 1984
13. "Down Under", 1989 #1
14. "Down Under", 1989 #2
15. "Down Under", 1989 #3
16. "Down Under", 1989 #4
17. "Down Under", 1989 #5
18. "Down Under", 1989 #6
19. Movie Tone News 1964
■高画質で収録したメルボルン公演
■AI技術による初のカラー化
■ドキュメンタリー映像
【1964年ワールド・ツアー】
当初リバプールの局地的な人気でしかなかったビートルズは、デビュー以後、ロンドンを始め英国で最大の人気を誇るバンドとなった。ビートルズのメンバーはひとつの目安としてロンドン・パラディウムで演奏した事が成功を実感した瞬間だったと言う。さらにその人気はヨーロッパに広がり、1964年「抱きしめたい」がビルボードでトップを奪取するに至って、全米にもその名が轟くことになる。しかし1964年2月最初の渡米においてはテレビ出演、今となっては伝説のエド・サリヴァン・ショウで演奏することに重点が置かれ、コンサートはワシントンDCとカーネギーホールの2公演のみ、どちらかといえば顔見世の意味合いが強く、本格的な全米ツアーは同年の8月まで待たねばならなかった。
全米で人気を博すということは世界のショウビジネス界で成功したと同列である。しかしアメリカのファンは飢餓感を抱いていた。ビートルズは、イギリスを始めヨーロッパでこそ数多くコンサートをこなしていたが、アメリカのほとんどのファンはまだテレビでしか見たことがなかったのである。「飢餓感」。これが1964年8月初めての全米ツアーが大成功を収めた要因のひとつであろう。このように、世界に向けて羽ばたいた記念すべき1964年は、フランスはパリにおける連続公演から幕を開け、8月のアメリカン・ツアーに先立ち、6月にこれまた初めてのオーストラリア・ツアーが組まれた。つまりフランスからイギリス、そしてオーストラリア、アメリカと、まさにこの年初めてワールド・ツアーが行なわれたのである。本作は、その6月のオーストラリア・ツアーから、メルボルン公演を音と映像で多方面から収録したタイトルになる。
【MESSAGE TO AUSTRALIA】
ディスク1は、1963年9月12日にアビーロード・スタジオで収録された、オーストラリアのファンへ向けてのメッセージである。レコーディングの合間にこのような収録が行なわれていた事実が興味深い。おそらくメッセージを依頼したのであろうDJボブ・ロジャースへのコメントという体裁をとっている。このDJは自身のラジオ番組でビートルズのレコードをかけて大プッシュしていたのだろう、それに対する謝辞が続いている。まだツアーは予定されておらず、リンゴは「いつか会えたらいいね」というコメントを残している。その「いつか」が実現するのが約9か月後ということになる。メッセージとはいえ、きちんとテイクを重ねて収録されているのが伺える。
【1964年6月16日メルボルン公演】
次に1964年6月16日のメルボルン・フェスティバル・ホール公演から3曲が収録されている。本編でメインで収録されているメルボルン公演の前日のコンサートである。この日の公演は音源が基本的に残されておらず、「Can’t Buy Me Love」は途中からの収録であり、「This Boy」はジョージによる曲紹介のみ、そして「Twist And Shout」は1曲完全に収録されている。きちんとしたサウンドボード音源なので、もしかしたら他にも収録されているのかもしれないが、現在のところこの2曲とジョージの曲紹介のみの発掘にとどまっている。
【1964年6月17日メルボルン公演 昼の部】
そしていよいよメインとなる1964年6月17日メルボルン公演になる。この日は昼夜2回公演が同会場で行なわれており、その両方を最高のクオリティで収録しているのが本作となる。まず司会のアラン・フィールドの「世界で最大のアトラクションです!ビートルズ!」という高らかに宣言するイントロが印象的であり、本作のタイトルともなっている。この時点で既にビートルズがショウビジネス界最大の出し物であったという事が伺える。ビートルズのライヴといえば1964年と1965年は「Twist And Shout」、1966年は「Rock And Roll Music」のオープニングが知られているが、このオーストラリア公演は「I Saw Her Standing There」で始まる貴重なコンサートである。2曲目以降は後のアメリカン・ツアーとほぼ同じであり、「Twist And Shout」が後半に演奏されているのが相違点であろうか。いずれもこの時点でビートルズのベスト的なセットリストではあるのだが、不思議なことに「抱きしめたい」が演奏されていないのだ。この時点でビートルズにとって最大のヒット曲であるにも関わらず、そして年初にワシントンで演奏しているにも関わらず、このメルボルン公演では割愛されている。1ステージの曲数や演奏時間に制限があったのかもしれないが、それにしてもこの曲を割愛したのは理解に苦しむ。
また、1964年のワールド・ツアーの直前、リンゴが扁桃腺を腫らし戦線離脱を余儀なくされてしまう。代役のドラマーとしてジミー・ニコルに白羽の矢が立ちツアーに同行する。この時の心境をリンゴは「ピート・ベストの事が頭を過った」と回想している。もちろんジミー・ニコルはあくまで代役以上の存在ではなく、リンゴは再び戦線復帰した、それがこのメルボルンでもある。ステージ上ではポールがリンゴ復帰を祝うコメントを比較的長くしており、聴衆もそれを歓迎している様子が収録されている。
ディスク1にはまずWBC RADIO MASTERから同公演を収録している。放送前のロウ・テープということで、いくぶん粗い音像ながら流出の未編集音源である。司会者の挨拶から9曲を昼の部から収録している。一聴して気付くのはビートルズの熱演、特にポールのノリの良さである。初めての土地ということ、そして渡米前の最も熱い時期ということが、このメルボルン公演の熱演に繋がったのであろう。ロウ・テープということもあり音質は素晴らしく、この後のエア・チェック音源と比べると雲泥の差がある。そのエア・チェック音源がディスク1の後半に収録されている。いかにも当時のラジオ放送という音質であるが、数多くのバージョンのひとつとしてここに収録されている。興味深いのはこの放送音源が昼の部と夜の部の混合で構成されている点である。もちろんどの曲が昼か夜かは音源を聴けば容易に判別できる。 ディスク2のメインは1964年6月17日メルボルン公演昼の部のWBC RAJIO TRANSFER TAPEから収録されている。しかも前座から収録されている点、そして何より音質が非常に優れている点が特長として挙げられる。前座パートは地元シンガーのJonny Chesterが1曲、Sounds Incorporatedが7曲の収録となっている。Sounds Incorporatedは1965年シェア・スタジアムでもビートルズの前座として出演している。この昼の部のWBC RADIO TRANSFER TAPEは流出の過程でいくつか不備が見られる。まず「Long Tall Sally」が未収録である点。そして流出経路の違いにより「This Boy(こいつ)」が欠落しているものもある。既発タイトルではこの2曲を夜の部から使いまわしているものも存在した。本作では「This Boy」をきちんと昼の部からの演奏で収録している点が利点として挙げられる。
【1964年6月17日メルボルン公演 夜の部】
ディスク2の後半は夜の部のWBC RADIO MASTER音源が収録されている。ディスク1に収録の昼の部と同様、流出のロウ・マスターであり、音質は現代の耳で聴いても素晴らしいものだ。大仰な司会者のアナウンスから演奏に雪崩れ込む様が当時のビートルズの勢いをそのまま表している。同じWBC RADIO MASTERでも、別バージョンがディスク3の後半に収録されている。いずれも甲乙つけがたい高音質ではあるのだが、実際にこのような別バージョンが存在すること自体、いままで知られていなかったのではないだろうか。
ディスク3前半は、夜の部のWBC RADIO TRANSFER TAPEである。こちらも前座のジョニー・デヴリン1曲、Sounds Incorporated7曲が収録されている。昼の部では欠落していた「Long Tall Sally」まで完全収録である。いくぶんノイズがあるが前座を含めた最も長いバージョンである。オーストラリアのローカル・アーティストのパートは、YD盤『AUSTRALIAN TOUR 1964』などではほとんど無視されてしまっており、意外やこの前座パートをほぼ完全に収録したものとしては初登場になる。オーストラリア側のサポート二組がいずれもエルビスのイミテーター然とした出で立ちとレパートリーで、いかにもアマチュアっぽいショー内容であったり、イギリスより同行したSounds Incorporatedがウイリアムテル序曲を演奏していたり、また映画「ウエストサイド物語」より挿入歌「マリア」を演奏していたりと、当時の世相や流行が見て取れる前座である。
ビートルズの演奏は、これは昼の部にも増して余裕を感じさせる素晴らしい演奏である。その出来の良さは、このステージを撮影したフィルムを見てエプスタインが大いに満足、ビートルズの演奏シーンを当初の予定よりも多く使うことを許可したというエピソードが残されている。疾走感あふれる「I Saw Her Standing There」から、ジョンが絶叫する「You Can’t Do That」など、初期の瑞々しい雰囲気を残したビートルズのライヴが堪能できる。
これら聴くと、既発タイトルが、複数のソースを駆使して苦労して制作されているのがわかる。音が最も優れているWBC RAJIO MASTER、前座から最長収録のWBC RADIO TRANSFER TAPE、そしてその別バージョンなど、本作はそれぞれ別途に収録しているのが最大の特長であろう。そして、これは昼夜2公演の両方に言えることであるが、このメルボルン公演は放送されたこともあってアナログ時代から数多くのコレクターズ・アイテムがリリースされてきたが、いずれもエア・チェック・ソースを使用していたため、決して満足のいく音質のタイトルは存在しなかった。ましてや本作のようにそれぞれ別個に収録しているタイトルは空前絶後であろう。
【1964年6月17日メルボルン公演 昼の部&夜の部】
ディスク4はGTV VIDEO MASTER音源、つまり後述する映像付随の音源を収録している。当時はテープの質が悪く、フィルムのサウンドトラックが最も音質が優れた録音記録媒体であった。80年代の日本のオーディオ雑誌を紐解くと、カセットテープの代わりにVHSビデオで音源を残そうとう企画すらなされていたくらいである。実際、ここで聴くことが出来る音源は、ラジオ放送局の放送されたもの、或いは放送前の音源などと比べても非常に優れている。ラジオはラジオ用に、映像はそれとは別に、同じコンサートでありながら、それぞれに収録されたため、まったく別物として位置づけられる(ただし、昼の部のTV放送とレイト・ショーのラジオ放送自体行われた記録はない)。ラジオ音源では未収録の前座が収録されているのはもちろん、ビートルズのパートも最高の音質で収録されている。残念ながら映像が存在しな部分は音源としても当然存在しないので、内容的には完全収録とはなっていないが、この音質は特筆すべきであろう。 また収録構成としては昼の部と夜の部の混成となっている。これは当時から現在に至るまでの慣例として、複数のコンサートを編集により、より完成度の高い映像作品にするという姿勢に由来するものである。同一会場の同日昼夜の違いしかないので、音や映像からはその違和感を覚えることなく通して視聴できる。コレクターとしては、それぞれ別個に全てを聴きたいところだろうが、数あるバージョンのひとつとして本作の最後はこの映像由来の昼夜混成ビデオ音源を収録している。
【DVD SING FOR SHELL】
1964年6月17日のメルボルン公演は、前述のようにラジオ放送用とは別に映像でも収録が行なわれている。当時テレビ放送を目的として「SING FOR SHELL」という番組が制作され、ビートルズのみならず、前座を含めたコンサートの記録的な意味を持つ。もちろんメインはビートルズであり、白黒映像ながら鮮明かつコンサートのほぼ全貌を捉えている点で非常に貴重なものである。ビートルズ・ファンにとって前座は退屈なものであろうが、当時のショウ・ビジネスを取り巻く状況を知る上で、時代色が感じられる部分で興味深い。なお、実際の当日の出演順とは異なり、ワーク・テープ段階より実際には3番手のSounds Incorporatedが番組のオープニングに登場し、オーストラリア・ローカルの歌手二組がビートルズにステージのバトンを渡す形に恣意的に並べ替えられている。これは、やはりオーストラリアの視聴者に地元歌手をアピールする狙いがあったのだろう。ちなみにこの「SING FOR SHELL」はコンサートから早くも翌月1964年7月にオーストラリアCHANNEL 9でオンエアされている。
映像としてはお馴染みのものながら、現在考え得る最高のクオリティで収録している。白黒の濃淡を見れば本作が従来のものよりも更に画質がアップしているのがわかる。もともと撮影段階から白黒フィルムであるのだが、既発盤では、例えて言うなれば「RGBカラーの白黒」のような画面がほとんどであった。そのため白黒とはいえ幾分緑色がかったものであった。本作はその点、「グレースケールの白黒」という感じの画面となっており、輪郭から陰影まで鮮明な白黒映像となっている。
そして本作最大の目玉は、DVDディスク2に収録されているカラー化映像である。ビートルズのパートのみであるが、本来ディスク1に収録のように白黒で撮影されたものを、AI機能を使いカラー化したものが収録されているのである。これは同レーベルのドイツ公演をやはりカラーで収録した「BRAVO BEATLES BLITZTOURNEE」(3CD+2DVD)と異なり、人の手で着色したものではなく、AIを駆使したカラー化という点で初の試みである。簡単に述べると、色彩を人工知能に覚えさせ、それを自動で判断して着色する技法である。人工知能なので、回数を重ねることに経験値が蓄積され、より正確になっていく。そういう特徴を鑑みると、本作のカラー映像は元がカラー・フィルムのものとは差があることは否めない。しかし、ギターの色、肌の色、髪の色、特に正面からのポールとジョージがひとつのマイクを分かち合う映像を、こうしてカラー映像を見ると、申し訳ないが二度と白黒には戻れなくなることは間違いない。私たちがカラー写真で目にする1964年のスーツ姿の典型的なビートルズが、実際に動き、そして演奏しているという事実に感動すら覚える。数年前にウルトラQがカラー化されてブルーレイで発売された当初、古くからのマニアは玉体にメスを入れるが如き行為だと批判的であったが、実際カラー化を目の当たりにすると、やはり白黒映像には戻れないインパクトがあった。それと同様に、本作に収録のカラーで見るメルボルン公演は素晴らしいのひとことである。他では真似のできないカラー化されたメルボルン公演、その効果のほどをぜひ見ていただきたいと思っている。
ディスク2の後半は、現地で放送されたドキュメンタリーが収録されている。よく日本でも来日50周年などといった折に、当時の関係者のインタビューを当時の映像を交えドキュメンタリーが制作されているが、オーストラリアでもビートルズ来豪は歴史的な出来事であったのだろう。本作では20周年に当たる1984年に制作された現地のドキュメンタリー、そして1989年に制作された「DOWN UNDER」というドキュメンタリーをそれぞれ収録している。もちろん全編英語ではあるのだが、雰囲気なりとも楽しめるはずである。ビートルズがやって来るというファンの熱狂、マスコミの騒動など、国は違えど日本も豪州も気持ちは同じなのだという当然の事に嬉しくなってしまう。
【THE BIGGEST ATTRACTION IN THE WHOLE WORLD】
MCレーベルからは10年前のリリースに続き2度目となるメルボルン公演であるが、圧倒的なボリュームと、その後に発掘された音源と映像、また驚きのカラー化映像を加え、大幅にアップグレードしたビートルズのメルボルン公演である。メルボルン公演に関して本作を超えるタイトルはあるまい。もはや半世紀以上昔の出来事であるビートルズのコンサートが、日本同様にオーストラリアでも伝説として今も生きているという事実、そしてそれを追体験する完璧なセットである。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付。
DISC ONE
ABBEY ROAD STUDIOS September 12, 1963
01. Message To Australia
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 16, 1964
02. Can’t Buy Me Love
03. This Boy
04. Twist And Shout
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early Show
WBC RADIO MASTER
05. Alan Field Introduction
06. I Saw Her Standing There
07. You Can't Do That
08. All My Loving
09. She Loves You
10. Till There Was You
11. Roll Over Beethoven
12. Can't Buy Me Love
13. This Boy
14. Long Tall Sally
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early & Late Show
WBC RADIO BROADCAST
15. I Saw Her Standing There
16. You Can’t Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Till There Was You
20. Roll Over Beethoven
21. Can’t Buy Me Love
22. This Boy
23. Long Tall Sally
DISC TWO
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early Show
WBC RADIO TRANSFER TAPE
JOHNNY CHESTER with THE PHANTOMS
01. Fever
SOUNDS INCORPORATED
02. Instrumental
03. Fingertips
04. Brontosaurus Stomp
05. The Spartans
06. Drums Solo
07. Maria
08. William Tell Overture
THE BEATLES
09. Alan Field Introduction
10. I Saw Her Standing There
11. You Can't Do That
12. All My Loving
13. She Loves You
14. Till There Was You
15. Roll Over Beethoven
16. Can't Buy Me Love
17. This Boy
18. Twist And Shout
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Late Show
WBC RADIO MASTER
19. Alan Field Introduction
20. I Saw Her Standing There
21. You Can't Do That
22. All My Loving
23. She Loves You
24. Till There Was You
25. Roll Over Beethoven
26. Can't Buy Me Love
27. This Boy
28. Twist And Shout
29. Long Tall Sally
DISC THREE
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Late Show
WBC RADIO TRANSFER TAPE
JOHNNY DEVLIN with THE PHANTOMS
01. What I'd Say
SOUNDS INCORPORATED
02. Instrumental
03. Fingertips
04. Brontosaurus Stomp
05. Spartans
06. Drum Solo
07. Maria
08. William Tell Overture
THE BEATLES
09. Alan Field Introduction
10. I Saw Her Standing There
11. You Can't Do That
12. All My Loving
13. She Loves You
14. Till There Was You
15. Roll Over Beethoven
16. Can't Buy Me Love
17. This Boy
18. Twist and Shout
19. Long Tall Sally
WBC RADIO ALTERNATE MASTER
20. Alan Field Introduction
21. I Saw Her Standing There
22. You Can't Do That
23. All My Loving
24. She Loves You
25. Till There Was You
26. Roll Over Beethoven
27. Can't Buy Me Love
28. This Boy
29. Twist And Shout
30. Long Tall Sally
DISC FOUR
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early & Late Show
GTV VIDEO MIX
SOUNDS INCORPORATED
01. Instrumental
02. Fingertips
03. Brontosaurus Stomp
04. The Spartans
05. Drums Solo
06. Maria
07. William Tell Overture
JOHNNY DEVLIN with THE PHANTOMS
08. C'mon Everybody
09. What'd I Say
10. Jailhouse Rock
JOHNNY CHESTER with THE PHANTOMS
11. (You're So Square) Baby I Don't Care
12. Miss Ann
13. Fever
14. Let's Have A Party
THE BEATLES
15. I Saw Her Standing There
16. You Can't Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Till There Was You
20. Roll Over Beethoven
21. Can't Buy Me Love
22. Twist And Shout
23. Long Tall Sally
DVD DISC ONE
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Early & Late Show
GTV VIDEO MASTER
SOUNDS INCORPORATED
01. Instrumental
02. Fingertips
03. Brontosaurus Stomp
04. The Spartans
05. Drums Solo
06. Maria
07. William Tell Overture
JOHNNY DEVLIN with THE PHANTOMS
08. C'mon Everybody
09. What'd I Say
10. Jailhouse Rock
JOHNNY CHESTER with THE PHANTOMS
11. (You're So Square) Baby I Don't Care
12. Miss Ann
13. Fever
14. Let's Have A Party
THE BEATLES
15. I Saw Her Standing There
16. You Can't Do That
17. All My Loving
18. She Loves You
19. Till There Was You
20. Roll Over Beethoven
21. Can't Buy Me Love
22. Twist And Shout
23. Long Tall Sally
DVD DISC TWO
MELBOURNE FESTIVAL HALL June 17, 1964 Late Show
GTV MASTER on COLOR
01. I Saw Her Standing There
02. You Can't Do That
03. All My Loving
04. She Loves You
05. Till There Was You
06. Roll Over Beethoven
07. Can't Buy Me Love
08. Twist And Shout
09. Long Tall Sally
MELBOURNE FESTIVAL HALL
10. Private 8 mm films
TOUR DOCUMENT PROGRAM
11. 20th. Anniversary TV Program #1, 1984
12. 20th. Anniversary TV Program #2, 1984
13. "Down Under", 1989 #1
14. "Down Under", 1989 #2
15. "Down Under", 1989 #3
16. "Down Under", 1989 #4
17. "Down Under", 1989 #5
18. "Down Under", 1989 #6
19. Movie Tone News 1964